ハッピーカーズ新佛社長の記事連載が始まりました

 

雑誌ビジネスチャンス2021年4月号より

ハッピーカーズの新佛社長の記事連載がスタートしました。

 

フランチャイズや独立・開業についての最新ニュースや動向を知る上で人気の雑誌ビジネスチャンス。今回、2021年4月号よりハッピーカーズの新佛社長の記事連載がスタートです。記念すべき第一回は中古車市場の可能性について語っています。

 

 

ハッピーカーズ新佛社長の記事連載が始まりました
ハッピーカーズ新佛社長の記事連載が始まりました
変革期の今こそチャンス
中古車買取市場の可能性VOL.1

ハッピーカーズ代表取締役
新佛千治

PROFILE しんぶつ・ちはる営業や広告制作デザイナー、コピーライターなどの職を経て、中古車輸出ピジネスを手掛ける。当時の経験を活かして、2016年より車買取り事業のフランチャイズチェーン本部として株式会社ハッピーカーズを設立。地域に密着した事業展開で、全国に70店の加盟店を展開している。

中古車買取りは身近な存在だが、その全貌を理解している人は少ない。シンプルなビジネスで魅力が多い一方で、それゆえの困難さもある。無店舗でロイヤリティ無料、一人で開業可能と独自の出張買取を展開し、事業スタートから5年で70店舗に広げたのはハッピーカーズだ。変革期にさしかかった中古車市場でさらに伸びていくヒントを新佛千治社長に聞く。

淘汰の時代を経て資金力ある大手が台頭
コスト競争に勝ちネットワーク作りとブランドカが鍵

はじめまして、株式会社ハッピーカーズの代表を務めます、新佛千治です。ハッピーカーズは自動車買取りの会社です。テレビCMをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。「車を通じて、関わる人すべてにハッビーを提供する」という理念を社名に込めました。この連載では、私が携わっている中古車業界とそのピジネスとしての優位性に、当社の事業を併せて紹介していきます。
まず、中古車買取り事業とはどのようなものでしょうか。一般のお客様から自動車を買い取るのですが、その方法はいくつかあります。web上の一括見積サイトからのお申込みに応えたり、所有者から直接買い取ったりするのが代表的な方法です。買い取った車は基本的に自動車オークションで売ることで収益化していきます。中古車買取りのこれまでを振り返ると、1990年代には大々的に宣伝をする企業が現れ、大変な盛り上がりを迎えます。その後に登場したのが一括見積サイトです。今度は熾烈な価格競争が始まり、業界内の洵汰が進みました。仕入れた車を少しでも高く販売して利益を上げるため、大手が小売にも乗り出すようになったのです。ガリバーさんやビッグモーターさんのような存在がより大きくなり、反対に小売を行うには資金力が足りない店舗は消えていきました。
ハッピーカーズでは小売りは行わず、お客様から仕入れた車はほぼすべてオークションに出品します。中古車買取りに特化したピジネスには、とても魅力があります。自動車は単価が高く、流動性の高いものです。流動性が高いということは、仕入れたものがすぐに売れることを意味します。オークションではほぼ一回で売ることができますから、すぐに現金が戻ってきます。仕入れた車が不良在庫になることはまずありません。どの自動車にもそれなりの価値があり、相応の価格をつけられて流通しているからです。
小資本から始めるビジネス成功の条件としてよく挙げられる「利益率が高い」「在庫を持たず始められる」「一定の収入が定期的に得られる」にぴったり合致します。

店舗型やネット買取より選ばれる理由

それだけ魅力の多い中古車買取り業ではありますが、もちろん誰もが成功できるわけではありません。参入しやすく競合がいっばいいる中で、利益を上げるのはたやすいことではないのです。
日本では、全国各地のオークション会場を中心とした中古車流通のしくみが高度に発達しています。オークションでの相場が中古車流通のすべての基準となっています。今は一般のお客様でも検索すれば、自分の自動車の買取り価格がだいたいわかってしまう時代ですが、その価格もオークション相場をもとに設定されています。ハッピーカーズは事業を始めて7年目ですが、現在70店の加盟店を展開し、年間2000台ほど出品しています。この成功の秘訣は、第一にコスト競争で優位に立てるからです。店舗を構えている企業では、事務所や駐車場の貿料、従業員の人件費などの販管費が必要です。その分はコストに上乗せすることになります。ハッピーカーズでは、店舗が不要です。自宅を拠点にして、一人でも開業できます。
地域の中で知り合いからの買取りをはじめ、リピーターを中心に進めていくので、よけいな販管費が不要なのです。その分、買取価格を上乗せすることができ、お客様から選ばれています。加盟店のオーナーも、自身が長く暮らす街の人と取引するわけですから、とにかく一円でも安く買い取ろうなどとは考えません。
この地道な活動スタイルは、もともと私が一人で事業を始め、エリアに特化したことに始まります。「地元湘南でやるからには一番になろう」と決意して続けてきたところ、今でも近所で「車がほしいので探して」などとお声がけいただきます。実はこの人間的なつながりは、ビジネスにとても重要です。きちんとした消潔な店舗や、インターネット検索と多数の競合が存在する中で、お客様は「車のことは地元の◯◯さんに尋ねればわかるよね」という、ふわっとしたつながりを強く求めているのです。
車を通して、単なるお客様ではなく知り合いを作っていきましょう」というのが、他のFCチェーンとはまったく異なる考え方だと思います。
すでに顧客リストのある法人が加盟すれば、より強みを出せるはずです。店舗を出さないメリットは他にもあります。競合の買取店で「ハッビーカーズが何やら高く買っているらしい」と話題にのぼることがあるようですが、トラプルになったことは一度もありません。看板も出さず目立たない店舗なので、競合ともうまく共存できるのです。場合によっては、お互い助け合うことさえあります。しなやかな立ち回りができる、柔軟性ある事業といえます。

全国に知られたプランドカで増す信頼

もうひとつ、ハッピーカーズの強みはブランドカにあります。たとえば、自宅の前に小さな小屋を建てて「◯◯車買取店」と始めたとしても、簡単にお客さんはやって来ません。信頼できるかわからないからです。「◯◯さんがやっているみたいだけど、買取りは大手に頼むわ」と考える人がほとんどです。Web広告を出しても、それで遠方のお客が問い合わせてくることはまずないでしょう。その点、ハッピーカーズは全国で展開し、プランド名が知られてきました。全国チェーンのハッピーカーズがネット広告を打てば、日本全国から査定依頼が入ります。本部が一括して受けた査定依頼は、各地の加盟店に振り分けます。加盟店からは毎月定額の会費をいただき、それを組織の運営費はもちろん、CMをはじめとした広告費など、より加盟店が利益獲得しやすくしていくために利用しています。
私は広告業界にいたこともあるので、創業時より中長期的な戦略を描けたことも大きいでしょう。まずは理念を作り、各地の加盟店さんが行動し実績を積み上げていきました。それでハッピーカーズはプランドになると確信していたためです。「ハッピーカーズの人は誠実でいいね」「地元に密着しているね」という評判が全国で広がっていってから、テレビ朝日系列でのCMを打ったので、大きな効果がありました。
理念なくして形だけ真似しても生き残れず、広告だけでは名前を覚えてもらえない。「すべての人にハッピーを提供していく」その理念を共有した加盟店オーナー一人ひとりがアンバサダーとしてプランドを作っていく。だから強いブランドになる。それがハッピーカーズの大きな強みだと考えています。

※雑誌ビジネスチャンス 2021.04 66-67Pより引用

 

 

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